夜明けのポンチョマン

さすらいさすらってながれてながされて

ホルモン焼き マルフク 西成センベロ紀行

大阪府にある西成区という地区をみなさんはご存知だろうか。

 

 

私がこの地区を知ったきっかけは、大阪に旅行に行こうと思い、手頃な値段の宿がないか旅行サイトなど色んなサイトを漁っていたときのことだ。

 

 

最低価格、一泊750円

 

 

一瞬目を疑った。

 

 

桁を1つ付け忘れたのかと何度も見返すが、やはり750円。

 

 

この地域、物価がどうかしてやがる・・・!!

 

 

私はいてもたってもいられずすぐに西成区へと赴きました。

 

 

内観と外装を確認すると昭和の苦学生のアパートかというほどボロボロだったのでさすがにスルーしましたが、2000円も出せば普通にキレイでアメニティが充実した宿を探すことができます。

 

 

f:id:cobainyashi0815:20180120103831j:plain

 

 

この宿は1800円ほどで泊まることができました。

 

 

ここは和室ですが、洋室と選ぶことができます。

 

 

ちょっと洋室の方が高いですけどね。

 

 

共有スペースでのパソコン使い放題、ドリンク無料、シャワーも完備でこの値段は異常である。

 

 

観光メインで、寝るだけというのなら十分すぎる設備です。

 

 

しかし、大阪の人に西成に滞在すると言うと必ずと言っていいほど「あそこは泊まるようなとこじゃな」と口を揃えます。

 

 

この地区では少し前までは様々な逸話が飛び交っていました。

 

 

 

 

・そこらへんの道路でシャブに使用された注射器が普通に転がっている

 

 

・喧嘩して血だらけのおっさんが普通にそこらへんを歩いている

 

 

・飲み屋のアテで犬、猫の肉が出される

 

 

 

最後のは完全な都市伝説ですが、とりあえずやべーとこだってことが分かります。

 

 

でも、私自身何度も西成に訪れたのですが噂で聴くようなことは一度もありません。

 

 

ただし、おっさんがやたらめったら立ちションをするので全体的にしょんべん臭いです。

 

 

最近ではその宿泊費の安さ、交通の利便性の良さから海外からも注目が集まり、街中に外国人観光客で溢れています。

 

 

近々、星野リゾートが西成にホテル開発をするなんて噂もあります。

 

 

それでも暴動が過去に起きたり、日本で唯一警察署に鉄格子が張り巡らされていたり等々のことがあるので、地元民は未だに敬遠するのでしょう。

 

 

しかしこの地区、しょんべんくさささえ我慢できれば

 

 

 

飲ん兵衛にとって、ただの楽園なのです!!

 

 

 

前述の通り、この地区の物価はどうかしている・・・

 

 

 

マジで1000円代でベロベロに酔っぱらえて、しかもアテのクオリティがめちゃくちゃ高い名店がたくさんあるのです。

 

 

 

まず一軒目。

 

 

 

私が西成に来るたびに必ず最初に訪れる大好きなお店

 

 

 

マルフク

 

f:id:cobainyashi0815:20180120103955j:plain

 

大阪らしく店先の鉄板で大量のホルモンを焼き客に提供する昔ながらのスタイル。

 

 

f:id:cobainyashi0815:20180120104114j:plain

 

 

立ち飲み形式のお店なのですが、昼も夜も平日も関係なくいつもお客さんでギューギューです。

 

 

むさ苦しいおっさんに囲まれて一杯やるというものまた乙なものです。

 

 

昼飲みというか、このお店朝の8時からやってるから朝から飲めちゃうんですよね。

 

 

しかも夜は22時まで通しでやっているので自分のタイミングでふらーっとたちよれるのも大幅プラスポイントです。

 

 

 

このホルモン焼きのお値段がなんと140円

 

f:id:cobainyashi0815:20180120104220j:plain

 

子どもの小遣いでも買えんよ。

 

 

どうなってんだよ。

 

 

もともとホルモン焼きは大阪の下町で長年愛されるソウルフード、そもそも他のとこいっても安いのですが、マルフクのホルモンは甘辛い味がよくついていて味のクオリティが高い。

これがまた酒が進むのです。

 

 

ほんで名物、樽ハイレモン(レモンチューハイ)220円

 

 

f:id:cobainyashi0815:20180120104310j:plain

 

いや〜安い

 

 

東京のチューハイの相場の半分かそれ以下です。

 

 

これは街に酔っ払いが溢れるわけだよ。

 

 

 

そしてこのお店、メインのホルモン焼きでなく、他のメニューもレベルがめちゃくちゃ高いんです。

 

 

というか私はホルモン焼きよりも他のメニュー目当てでこのお店に通っているところがあります。

 

 

豚足煮込み220円

 

 

f:id:cobainyashi0815:20180120104556p:plain

 

 

ここの豚足煮込みが、トロットロプルップルに煮込まれてあって、醤油ベースの煮汁がシミっシミで本当に絶品なのだ。

 

 

f:id:cobainyashi0815:20180120104634j:plain

 

 

橋で掴むとすぐにほぐれてしまうほどとろっとろ・・・

 

 

豚足煮込みが好きで色んなお店で食べてきましたが、間違いなくここの豚足煮込みがダントツで美味いです。

 

 

キングオブ豚足。

 

 

いつも、ついつい3つ頼んでしまいます。

 

 

汁を飲み干し、骨をしゃぶりたくなるほどの味のクオリティ。

 

 

それに加えて220円というコスパの良さ。

 

 

バカ安い。 

 

 

シマチョウ(塩)240円

 

 f:id:cobainyashi0815:20180120104824j:plain

 

 

アブラがよく乗っていて、こちらもまたプルップル!!

 

f:id:cobainyashi0815:20180120104900j:plain

 

このコラーゲンコンボで翌日の肌もプルップルでしょう。

シマチョウってアブラが乗っていて美味しいんですけど結構当たりハズレが激しくて、ハズレを引くと固くて噛み切れないんですよね。

 

 

しかしここのシマチョウは中までプルップルですぐに噛み切れてしまう!

 

 

そして味付けも良くて、塩・タレから選べてどちらもクオリティが高い。

 

 

シマチョウ(タレ)240円

 

 

f:id:cobainyashi0815:20180120105130j:plain

 

 f:id:cobainyashi0815:20180120105240j:plain

 

 

塩は、絶妙な塩加減でビールにもチューハイにも合う!!

 

タレは甘辛いタレがかかっており、これまたビールにもチューハイにも合う!

 

 

どちらにしても合う!!

 

 

 

煮豚220円

 

f:id:cobainyashi0815:20180120105422j:plain

 

f:id:cobainyashi0815:20180120105447j:plain

 

味付けのされていないプレーンな状態に、辛いの・ポン酢から味を選んで食べます。

 

 

この日は辛いのをチョイス。

 

 

コチュジャン風味でこれもまた美味い。

 

 

 

そしてこのお店、魚もあるんです・・・

 

 

 

マグロ220円

 f:id:cobainyashi0815:20180120105542j:plain

 

f:id:cobainyashi0815:20180120105623j:plain

 

安い!美味い!

 

 

肉を続けざまに食べた後の箸休めにちょうどいいです。

 

 

そしてレバーが好きな人はホルモンにレバーを入れて食べることができます。(レバー単体でも頼めます)

 

 

 

ホルモンレバーで!と頼みましょう。

 

f:id:cobainyashi0815:20180120105749j:plain

 

ホルモンは余計な臭みがなく女性にもオススメです。

 

 

f:id:cobainyashi0815:20180120105721j:plain 

 

 

他にも牛ハラミ、豚トロあたりが私のオススメです。

 

 

というか全部オススメです!

 

 

ここは何を食べても外れがない。

 

 

たらふく食って飲んで、会計が2000円を超えたことはほとんどありません。

 

 

私はだいたいいつも1700円くらいの会計ですね。

 

 

最近は団体の若い女性客も良くみかけ、入店のハードルは低いように思います。

 

 

ただし、店内が狭いので神経質な人にはきついでしょう。

 

 

あと、若い女性客は地元の常連のおっちゃん客に高確率で声をかけられます。

 

 

しかしご安心を。

 

 

そんな状況をみようものなら店員さんが

 

 

 

「ここはそうゆうお店ちゃうでーーーー!!!」

 

 

 

と激を飛ばします。

 

 

 

私がみたときは中南米人ぽい常連客が

 

 

 

「なんであかんねん!女いる!オレ話す!何が悪い!日本のそうゆうとこおかしい!!」

 

 

(うん、たしかにそうゆうとこおかしいな日本。でもそうゆうお国柄だから)

 

 

とすごい剣幕で欧州していましたが、こんな光景をみれるのもまたこの地域の良さではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ではここで謎掛けを

 

 

 

ホルモン焼きマルフクとかけまして、タイタニック号とときます。

 

 

 

そのこころは

 

 

 

ナンパ(難破)に注意でしょう。

 

 

 

お後がよろしいようで。