ホルモンうどんホルモンそば きらく 西成センベロ紀行
またまたやってきました、大阪は西成区。
もうきすぎて第二の故郷感ありますね。
もうなんか落ち着きます。
そしてチェックインするは、激安ビジネスホテル『ホテル加賀』 このホテルは、値段が安いのは当たり前として、地下鉄御堂筋線『動物園前駅』からそれほど離れておらず、私が愛してやまない『ホルモンマルフク』『ホルモンやまき』までのアクセスが抜群にいいです。
そして個人的に嬉しいのは、提携している近所の『入船湯』の無料入浴券を一枚もらえます。
飲み散らかしたあとに入る熱めのお湯がまた最高のなんのって。
無料券込み込みで3畳和室1500円。
安すぎる・・ 銭湯がだいたい500円だから実質1000円ですやん。
もう東京だったら満喫も無理ですやん。
この安さには毎度のことビックリさせられます。
そして、このホテルのほぼ向かいにはオンボロの外観の居酒屋があります。
【ホルモンうどんホルモンそば きらく】
東京で通りかかったら間違いなく秒でスルーする退廃的な見た目です。
もうほぼ廃墟です。
ですが、西成ではあらゆる常識が通用しません。
その開け放たれっぱなしの玄関をくぐりカウンターに着座します。
赤いカウンターを挟み、店主のおっちゃんが黙々と客の対応と仕込みをしています。
店内は常連であろうお客さんがまばらにいる程度。
今や、『マルフク』と『やまき』はメディアに露出しまくって色んな人に見つかりまくりですので、ほぼほぼ入店待ちをします。
しかしここでは入店待ちは皆無。
フランクに入店することができます。
壁に書かれた黄ばんだメニューを見るとホルモン120円と書かれています。
ホルモン120円!?
さすがは西成プライス。
缶ジュースの値段で酒のアテが頼めます。
店主のおっちゃんにホルモンと大瓶ビール(550)を注文します。
ぶるんぶるんに大きめにカットされたホルモン煮込みが小皿いっぱいに広がっています。
そしてそのホルモンを一口・・・ !!
お店の外観からしてくっせーホルモンを出すのかなと思いきや、意外にも全く臭みがなく、丁寧に下処理がされていることをうかがわせます。
ホルモンを提供される前に店主が塩を一振りしてくれるのですが、その塩加減がマジで絶妙で。
それ以上多くてもダメだし、少なくても物足りないドンピシャのさじかげん。
そこにホルモンから滲みでる脂が溶け合い、めちゃくちゃ良い塩梅なのです。
個人的に これホルモン煮込みの完成形だわ と思わず感嘆してしまいました。
ホルモンを盛る小皿は結構小さめですので、たまらずおかわりをしました。
「ホルモン大で!」 とコールするともっと大きめのお皿に持ってくれて量を倍増しすることができます。
その場合料金も2倍で240円 いや倍の値段でも安すぎる・・・ 器が大きめのものに変更されます。 ホルモンは白い部分、黒い部分と大きく二種類あり、白い部分がマルチョウとかシマチョウの脂分の多い部位かと思います。 脂身だけ頼みたければ 「白いとこだけ!」
黒いホルモン部分だけを頼みたければ 「黒いところだけ!」
とどちらか一方のみを注文することができます。
私のおすすめは白いところ、黒いところ両方大で注文し、それをアテに大瓶ビールをかっくらうことです! それだけでだいぶ満足感があります。
ホルモン白いところ大240円+ホルモン黒いところ大240円+瓶ビール代550円=1030円 これだけホルモンと酒を楽しめて1000円ちょいって、ここは天国かな。
一応ここはホルモンが乗っかったホルモンうどんとホルモンが乗っかった中華麺が目玉みたいですが、私は純粋にホルモンだけを楽しみたいので注文したことはありません。
それだけ、ここのホルモンの味には価値があります。
大鍋で煮込んで提供するスタイルなのですが、どうやってあれほどの繊細な味を出すことができるのか、マジで弟子入りしたいレベルです。
そしてさらに特記するべきはその営業時間なのですが、なんと朝の7時30からやってます。
夜行バスで難波・梅田に到着して少し一息ついて向かえば、朝っぱらから酔いどれる天国に到着します。
朝早くからやっているので、早めに閉めるのかな?と思いきや、20時30までやってます。 夫婦で経営しているのですが、いや頑張りすぎ。
この営業スタイルで長年、お安い値段でやってるんだからもうスタンディングオベーション不可避ですよね。
ホテル加賀で宿泊するとほんとに徒歩10秒くらいなので、気になった方は是非訪れてみてください!